#体温低下(1)

暑い夏も終わりいよいよ気温が下がり冬に向かいます。人間は本来鼻で呼吸しますが、それを意識して常に呼吸をしている人はめったにいません。新生児は鼻でしか呼吸できません。口呼吸が可能になるのは、生後しばらく経ってからです。鼻で呼吸するとき、鼻から取り込まれた空気は、鼻気道を通過しながら、①異物の除去(空気清浄)、②温度の一定化(空気の温度調節)、③湿度の調整(空気の湿度調整)が行われ肺へと運ばれます。

もし、口で呼吸していたらどうでしょう。毎日の生活の中で呼吸を意識してしている人はいないといってもいいかもしれません。常に2回吸って1回吐いてなどと意識していたら、勉強や仕事ができません。ほとんど意識していないため、自分が普段鼻で呼吸しているのか口で呼吸しているのかわからないでしょう。
そこで、もしも口呼吸をしていた場合は、大変なことになります。鼻呼吸の三つの働きを省略して肺にダイレクトで入ってきますから、これから空気が乾燥して冷たくなる冬は大変です。粉塵やウィルスがそのまま肺に入り込み、空気の温度と湿度の調整もせずに冷たい空気が入ることで体温(熱)が奪われてしまいます。

成人の場合、1分間に行う呼吸回数は、16~18回です。一時間に約1,000回、一日16時間活動している場合は、15,000~17,000回も行っています。そのたびに空気清浄されない冷たい空気が肺に入ってくることを考えたら、ゾッとしてしまいます。

特に寒い時期は、呼吸に意識をする必要があります。気功には、何種類もの呼吸法がありますが、その中で簡単なものは、2回吸って1回吐く呼吸法です。2回吸うときは鼻から、1回吐くときは口から吐くようにします。特に吐く量を多くすることがコツです。体調の悪いときや寒い冬に外にいるときは呼吸を意識することにより体を守ることができます。

熱エネルギーを冷たい空気に奪われてウィルスまで体内にたやすく入れていたのでは、体がかわいそうです。自分の体ですからいたわることが肝要ではないでしょうか。呼吸ひとつで大きく変わります。

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